日日是好日ーこのままで、いいじゃないか

こんにちは。
今日は読むのを楽しみにしていた
『日日是好日ー「お茶」が教えてくれた
15のしあわせ』を読了しました。

筆者の森下さんが25年間学んだお茶の作法から
人生観を見出す著書なんですが、
もう…とっても良かった。
本をめくる1ページ1ページから
お茶の香りが立ち 季節が巡る感覚。
四季折々の空気の移り変わりを25年分
一緒に味わい楽しみ尽くせるような、
素敵な1冊です。

今までうつでの休職中に読んだ本の中で、
1番心に染みる本になりました。
2番目は髙田明さんの
『伝えることから始めよう』です。

*

特に心に響いたのは、筆者が
お茶の道に向いていないんじゃないか、
自分の居場所はここにはないんじゃないかと
自信を喪失している際に見つけた
「このままで、いいじゃないか」との気づき。

世の中は、前向きで明るいことばかりに価値をおく。けれど、そもそも反対のことがなければ、「明るさ」も存在しない。どちらも存在して初めて、奥行きが生まれるのだ。どちらが良く、どちらが悪いというのではなく、それぞれがよい。人間には、その両方が必要なのだ。

197ページから抜粋

本書にはこう記されていて、
今の自分にも重なり胸の奥がじーんと
熱くなりました。

*

毎日が、よいことばかりじゃないけれど。
明るく前向きでないことが起こっても、
そのそれぞれで自分を育てていきたいと
思いました。

あと、文中で紹介され巻頭に写真でも紹介されている
和菓子がとても美味しそうで^ ^
お茶も習いたくなったし、いろんな和菓子を
買い付けに行きたくなりました。
今度百貨店に行って、お茶を楽しんで
和菓子を選んで帰ろうかな。

*

うつで過去を悔やんだりまだ来てもいない未来を
思い悩んでいる方には、ぜひ読んでいただきたい
心からお勧めする一冊です。

「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」。
心に留めて人生のいろんな季節を
味わい過ごします。

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